梅の里便り第8号 (2009.1.9)
やはり今年の冬は暖かいのか、早くも梅のつぼみがかなりふっくらしてきました。
この調子だと例年より早く2月の初旬には花の見ごろを迎えるかもしれません
そんなわけで、遅ればせながらうちでも梅の剪定を始めました。
この剪定、実は農作業の中でも種まき、発送に負けず劣らず好きな作業の一つです
ところで、剪定をする一番の理由は葉が茂り過ぎないように余分な枝を切り落として日当たりを良くすること。
特に、うちの梅畑の梅は一昨年より無農薬栽培を始めていて、日当たり風通しを良くして、病害虫の被害を抑えるということも大きな目的なので、かなりきつく剪定をしています。
もちろん梅は落葉果樹ですから、秋に葉を落として今は一枚の葉も残っておらず全ての枝が丸裸で見えるので、剪定する枝を選ぶのには都合がいいのです。
これが剪定前の梅の木です。
さて、梅ノ木は庭園の樹ではありませんが、ちゃんと枝ぶりに仕立て方があって、分かりやすいように、それぞれの枝にも主枝(しゅし)、亜主枝(あしゅし)、側枝(そくし)などという名称をつけて呼んだりします。
そして梅の木は樹形を開心自然形という形にするのが普通で、主枝は逆ハの字型に2本伸ばすのが理想的だとされています。
そして、剪定の大切なポイントとして、主枝とその他の亜主枝や側枝との区別がはっきり分かる(梅の木自身にとっても!)ようにすることが大切です
そうしないと、夏の間に伸びる枝がでたらめになってしまうのです。
ちょうど「船頭多くして船山に登る」という諺にあるような状態に陥ってしまうと言ってもいいかもしれません。
そこを上手に剪定してやると、主枝はしっかりとリーダーシップが発揮でき、亜主枝や側枝は自分の役割をちゃんと認識して、主旨に協力するような感じで育って、品質のよい梅をならしてくれたり、落ち着いた樹形を保ってくれたりするわけです
そのあたりは家族や社会のいろんな組織のチームワークにも同じようなことが言えるのだろうと思います。
やっぱり何をする時でも、中心となるリーダーは梅の木の主枝のごとく、ちゃんとリーダーシップを発揮していくことが大切だなーと剪定しながら思っていました。
ということで、ぼくもしっかりしなくちゃ
ちなみに、上の写真の木の剪定完了後の写真がこれです
ちがいが分かりますかー
夏の間に伸びに伸びた徒長枝が綺麗に剪定されてすっきりしたでしょ
※お知らせ
お野菜のお届けですが、ここ2年間作付けしてきた経験から、例年だと2月も半ばを過ぎてくるとイモ類根菜類も終わりになってきて、葉物と乾物(切干大根や干し柿など)が殆どになってくるので、今年は思い切って2月から6月まではお休みにさせていただこうかと考えています。(クールで送らせてもらっていても、葉物はやはりやや鮮度が落ちる場合があると考えられますので・・・。)
そして、夏野菜のナスやトマトなどの果菜類が採れだす7月から再開させてもらおうと考えています。
そういたしますと今回のお届けが20年度の最終になります。
まことに申し訳ありませんが、ご了承いただければ幸いです。
夏野菜のお届け再開には、先だってご連絡を差し上げますので、どうかよろしくお願いいたします。
「梅の里自然農園」 勇惣浩生(ゆそうひろお)
◎ 今回のセットの内容
・大根 ・チンゲンサイ ・ニンジン ・干し柿
・赤米 ・大阪しろな ・カブ ・九条ネギ おまけ・・・(ターサイ )
◎ ちょっとだけお野菜の品種など♪
・ニンジン・・・筑摩野五寸という種類です。蛸足のようになっているものもありますが、ご了承いただけたら幸いです。
・カブ・・・聖護院カブです。風呂ふきにしてゆず味噌とかで食べても大根と少し違う風味を楽しめます。
・干し柿・・・表面に白くこなを吹いたようになっているものがありますが、内部の糖分が表面に染み出してきたものでカビではありませんので、安心してお召し上がり下さい。
・大阪しろな・・・アゲと一緒にたいたり、おひたしにしたり、おなべに入れたり、白菜と似たような使い方が出来ます。
・ターサイ・・・中国野菜の一種です。チンゲンサイと同じような利用が出来ます。ハムやベーコンと一緒に油いためなどにしても美味しいです。癖がないのでなべに入れてもいいです。
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